お久しぶりです。スーパーロボット大戦シリーズスーパーバイザーの寺田貴信です。
既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、BANDAI SPIRITSホビーディビジョンさんより、スーパーロボット大戦OGのプラモデル第3弾「HGゲシュペンスト」が5月21日に発売されます。
ゲシュペンストのデザイナーは大河原邦男さんで、初出は1992年に発売された「ヒーロー戦記(スーパーファミコン用ソフト)」です。その作品ではギリアム・イェーガーというキャラクターのパワード・スーツでした。つまり、大型ロボットではなかったのです。その後、「バトルドッジボールⅡ(スーパーファミコン用ソフト)」にも登場し、ゲーム中ではヘッドパーツを外したギリアムの姿を見ることが出来ます。
さらに、「第4次スーパーロボット大戦(スーパーファミコン用ソフト)」でオリジナル主人公キャラクターが乗る人型機動兵器(パーソナルトルーパー)として登場。後々の「スーパーロボット大戦OG」ではパーソナルトルーパーの第1号機として設定され、ギリアムが搭乗しました。また、シリーズ最新作の「スーパーロボット大戦30」でもスペシャル参戦オリジナルロボットとして出ております。
ゲシュペンストには様々な系列機が存在しており、過去にも何度か商品化されていますが、黒いゲシュペンスト(ゲシュペンスト・タイプR)がプラモデルになるのは今回が初めてです。HGの第1弾がサイバスター、第2弾がアルトアイゼンで、個人的に第3弾は他の機体(ワンオフの機体)だと思っていました。そこでBANDAI SPIRITSの商品担当者である生頼さんから提案されたのが黒いゲシュペンスト……スパロボシリーズ初のオリジナル主人公キャラクター搭乗機でもあり、オリジナルメカの中ではサイバスターと並んで知名度が高い方でしょうから、妥当な判断ではないかと思います。
キットにはニュートロンビーム(ライフルです)、プラズマカッター、スプリットミサイル、スラッシュ・リッパーという武器が付いています。スラッシュ・リッパーは3枚の刃を高速回転させ、飛んで行って敵を切り裂くのですが、PETシートによる回転エフェクトのパーツもあります。さらに、ディスプレイ用の台座も付属しています。
スプリットミサイルは過去に立体化されたことがあるものの、プラモデルとなるのは初なので、私からお願いして付けてもらいました。また、スラッシュ・リッパーは本来後継機であるゲシュペンストMk‐Ⅱの武器だったのですが、「スパロボOG」では換装武器として装備可能でしたし、「スパロボ30」のゲシュペンストも使用していたこともあって、今回のキットに入れてもらいました。なお、スラッシュ・リッパーには専用コンテナの中に収容されているという設定があるのですが、BANDAI SPIRITSの生頼さんと設計者さんから「スプリットミサイルのパイロンに装着してはどうでしょうか。あくまでHGでのアレンジでいうことで」というご提案がありました。スパロボの戦闘アニメーションだと背中辺りから(何となく)射出されている描写が多いのですが、それを上手く説明できるということもあって、公式設定にします。なお、スラッシュ・リッパー専用コンテナの設定をなかったことにするわけではありません。
HG ゲシュペンスト|バンダイ ホビーサイト (bandai-hobby.net)
さて、キットのレビューは発売日前ぐらいにこのスパログで書く予定です。HGゲシュペンストの価格は4,400円(税10%込み)、2022年5月21日発売です! コール! ゲシュペンスト!